参禅記– category –
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参禅記
我が坐禅修行記 野宮章平
4月20日。J君、京都へ旅立った。彼が小生に残していったもの。「禅」「修行」「見性」「残された生を如何に生きるか」・・・etc.山田無文老師、中川宗淵老師、山本玄峰老師、西田天香師・・・昔々買った本を取り出す。横尾忠則、松原哲明、そして既に... -
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参禅記 北紺正人
1996年8月20日 三原駅着 人もまばらな呉線ホームで、これから一週間はお酒は飲めないと思い忠海までのキップを手にしたままカンビールの栓を抜く。しかし口をつけただけで飲めない。事にあたっての儀式の様なものだった。 坐禅を決意させたのは... -
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参禅の記 渚のかおり 西谷 治
自分はとても嫌な性格 現在の職場に入社して、初めて自分のすぐそばで坐禅という言葉を聞かされたのです。私には坐禅なんて何だかさっぱり分かりませんし、関係ない事だったので理解しようと思ったことが只の一度もありませんでした。 一昨年七月の中ごろ... -
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参禅の記 安らぎ 嵩 和夫
和尚をいじめてやるか 私には、今日までの生き方の上で、神仏といったものは無縁に等しいものであった。有るとしたら困った時や将来のこと等をお願いする時のみ、心の中で神頼みをし事をすましていた。また、仏様は仏事のときのみ手を合わせて、悲しみや死... -
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参禅記 悟りへの道を走る 見えない呼吸を抱きしめて 欠野アズ紗
指示通り新幹線三原駅から呉線に乗り換える。二両連結の電車は空いていた。瀬戸内海に沿って走る車窓からの景色の美しさは格別であった。海がキラキラと光り輝く姿がダイアモンドに似ているのか、それともダイアモンドが、この海に似ているのかも知れない... -
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参禅記 小山 徹
序 あるお寺にひとりの修行僧がやって来た。彼は和尚さんに掃除をいいつかった。「この雑巾を使ってこのお堂の床をふいてくれ。」和尚さんは夕方まで戻らないと言う。 ところが渡された雑巾、修行僧の目にはただのぼろぼろの布切れだ。おまけにこぶしが突... -
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参禅の記 涙の果てに 玉桂 巴
先生! 私、自殺しそうです 坐禅を考えたのは二年前の事でした。ここまで来るのに随分長い道程であったように思われます。私は無想会(書道)の会員でした。会長井上竜山先生にとっては出来の悪い手のかかる、おまけに座を賑やかす門下生なので目立ってい... -
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参禅の記 ある自然科学者の体験と考察 友松立雪
参禅一日目 朝早く新幹線で東京を立ち、三原で呉線に乗る。めざす少林窟道場は近い。想い起こせば、平成二年十月五日のことであった。 井上老師に参禅をお願いするのに三カ月も掛かってしまった。或る一冊の本によって参禅を決意したものの、なかなか... -
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参禅の記 十楽久則
解脱を求めて 縁 高等学校教師をしている私は当時四十才であった。たまたま写真部の顧問をしていたので、生徒と企画し又その監督指導する立場にあった。部員の中に我が師と成る方の娘さんが居て、合宿はその禅寺海蔵寺でさせてもらう事になり、私にとっ... -
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参禅の記 永岡 淳
こころの詩 啓示 一九八三年六月の或日、友人湯本氏と私はお寺の和尚と座卓をはさんで座っていた。本堂正面は真新しい白壁、龍安寺の超ミニ版とでも言うか石と砂の庭、あっさりと単純なだけ趣き深いものがある。市塵に染り切っている私にはたまらない。ほ...
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